麋(さわしか・おおじか)の角が落ちる頃。
麋(さわしか・おおじか)の角が落ちる頃。
靫草(うつぼぐさ) 、別名、夏枯草(かごそう・なつかれくさ)が緑の芽を出す頃。
様々な草木が枯れる冬の中で、夏枯草は元気に生命力を感じさせています。
夏至の頃、「乃東枯る(なつかれくさかる)」の候がありますが、それと対をなしています。
北半球では南中高度が最も低く昼間が最も短い日。
太陽の力が最も弱くなる日ですが、その日を過ぎた後は復活の始まり。世界中にある冬至のお祝いも風習は異なれど意味は同じ事が多いです。
太陽の復活をお祝いして、古代には冬至を1年の始まりとしていました。
鮭が産卵のため群れをなして川を遡上する頃。
熊が冬眠のために穴にこもる頃。
天地の気が塞がれ、冬が訪れる頃。
厚く垂れこめた雪曇りの空、日も短くまさに冬の真っ最中といった様相。
おでんや豚汁など、冬のメニューに欠かせない大根。
暴飲暴食が増える年末年始には大根に含まれるジアスターゼという成分が消化を促進してくれて、胃の不快感を解消してくれます。
じゃがいもの変わりに、大根をつかってみるのもおすすめ。
じゃがいもよりもあっさりたくさん食べられるし、旬の甘い大根がカレーやシチューの濃い味と非常に相性が良いです。
橘(たちばな)の実が黄色みを帯びてくる頃。
橘は、日本に古くからある柑橘類。日本の固有種です。
実は直径3センチほどと小ぶりで、酸味が強く生食には向きません。葉は、固く光沢がある濃い緑色で、常緑植物であることから 「永遠・不老不死」を意味するとされ、めでたいものとして扱われてきました。
橘と蜜柑は見た目は非常によく似ています。橘の実は蜜柑より少し小さいくらい。
食べると非常に酸っぱい橘と比べて、「蜜」という字を書く蜜柑は、「蜜の様に甘い柑橘」という事。
一般的に市販されている蜜柑の正式名称は「温州みかん(うんしゅうみかん)」です。
温州みかんは、江戸時代の薩摩(現在の鹿児島)で誕生したといわれています。
そのころ中国から鹿児島に伝わった柑橘の種から偶然発生した種無しの蜜柑で、中国の温州にちなんで、温州みかんという名前になりました。
冷たい北風が強くなり、木々の葉を払い落とす頃。
朔風(さくふう)とは北風の事で、木枯らしを指します。
10月半ばの晩秋 (ばんしゅう) から11月末の初冬 (しょとう) の間に初めて吹く、風速8m/s以上の北よりの風の事。
気象庁では、この様な冬になった事を感じさせるような風が吹いたとき、「木枯らし1号」が吹いたとして発表しています。
灰色の重い空。曇り空が多くなる頃、日差しも弱くなり虹を作るような強い光を感じません。
水仙の花が咲きはじめる頃 。
金盞花(きんせんか)を思い浮かべますが、この場合は水仙(すいせん)の事。
寒さで地面が凍り始める頃。
地中の水分が凍って霜柱ができるところも。
子供の無事をお祝いし、成長を願い神社などに詣でる行事。
古来、七・五・三それぞれの年齢で行っていた儀式が由来となっています。
昔は、子供が7歳まで無事に育つ確率が今よりもずっと低かったため、子供の健やかな成長をお祈りするための行事として、七五三の儀式が行われていました。
数え年3歳を「髪置き(かみおき)の儀」とし、それまで剃っていた髪を伸ばし始める。
数え年5歳を「袴着(はかまぎ)の儀」とし、 初めて袴を身につける。
数え年7歳を「帯解(おびとき)の儀」とし、着物を着る際に帯を結い始める。
その名の通り、子供の長寿を願い、親が子に与えて食べて祝う縁起物。
細長くおめでたい紅白で着色された飴が、大人になった今でもおいしそうで、ついついこの時期に見かけると買ってしまいます。