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玄鳥去る

子育てを終えたツバメが、南の国に帰っていく頃。

雛がひしめき合っていた巣がいつの間にか空っぽに。秋が深くなってきた証拠です。

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鶺鴒鳴く

鶺鴒(せきれい)が鳴き始める頃。

ちょこちょこちょこちょこちょこ。
か細い脚を素早く動かして尾羽を上下させながら可愛らしく歩き回る鳥です。

日本書紀にはイザナギとイザナミの国生みの伝承として、夫婦の契りの仕方を教えた鳥として登場する、歴史の古い鳥。

中秋の名月

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草露白し

早朝、草々に降りた朝露が朝日に照らされて白くキラキラと輝く頃。

重陽の節句(ちょうようのせっく)

9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」

陰陽思想では奇数は陽の数とされ、中でも一番大きな陽数の九が重なる9月9日を陽が重なると書いて「重陽」と呼びお祝いしました。

強すぎる陽の気が悪いことにも転じやすいと考え、お祝いとともに厄払いもしていました。

旧暦では菊が咲く季節であることから菊の節句とも呼ばれています。長寿を願い、邪気を払うために菊の花を飾ったり菊の花びらを浮かべた菊酒を楽しみます。

菊酒

本来は菊を漬け込んで作ります。

簡単に楽しむなら、お酒に菊の花びらを浮かべ、長寿を願いいただくのも風情があって素敵。

菊のお菓子

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禾乃登る

稲穂が徐々に色づき穂を下に垂らし始める頃。

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天地始めて粛し

暑さが静まり、朝晩は秋の気配を感じるようになる頃。

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綿柎開く

綿の実を包む萼(がく)が開き、ふわふわの綿毛が飛び出してくる頃。

柎(うてな)とは花の萼(がく)のこと。

柎が開ききって、綿花を十分乾燥させたら収穫です。

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蒙き霧升降う

朝夕、深い霧が立ち込めるような日がでてくる頃。

残暑という言葉がしっくりと来るようになってきた頃、朝夕はひんやりとした心地よい空気も時折感じられる頃です。

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寒蝉鳴く

夏の終わりを際立たせるように、寒蝉(かんぜみ:ヒグラシ・ツクツクボウシなど)が鳴いている頃。

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涼風至る

朝夕の風の中に、秋の気配を持つ涼しい風を感じ始める頃。

水うちわ

風鈴

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大雨時行る

もくもくと夏の入道雲、激しい雷とたたきつけるような土砂降りの雨。夕立の雨が激しく降る頃。